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サルが電線の上を歩いても感電しないのはなぜか? サルが電線の上を歩いても感電しないのはなぜか?

サル

岐阜県各務原市の市街地でサルが出没している。野生のニホンザルとみられ、少なくとも2頭以上が目撃されている。岐阜県警各務原署員や、市職員が捕獲を試みているが、サルは逃走を続けている。現在までに被害は出ていないが、同署や市役所は注意を呼び掛けている。

 

山などに住む野生動物が、人間に住む地域に出没する例が全国各地で起きており、深刻化している。野生生物が農作物を荒らしたり、人に危害を加えることもあるからだ。今回の各務原市のサルもその典型的なものだろう。しかし、この件を伝える「岐阜新聞」の記事に掲載されているサルの写真が少し変なのである。下の写真が、現在各務原市に出没しているサルである。

 

サル

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20091022/200910221258_9138.shtml

 

何の変哲もないサルだが、よく見ると少しおかしい。電線の上を歩いている。電線に触れると感電するのではなかっただろうか。かつてはよく、お正月になると「電線に凧が引っ掛かったら、自分で取ろうとせず、電力会社に連絡してください」というCMも流れていた。あれは、電線に触ると感電するから自分で取るなという意味ではなかったのだろうか。また、つりざおが電線に触れて感電するという事故も起きている。人間がつりざおで触れただけで感電する電線に、両手両足を使って綱渡りするサルって一体何なのだろうか。 電気ザルなのだろうか。アンドロイドは電気ザルの夢を見るか。

 

しかし、よく考えればスズメなどの小鳥は電線にとまっている。まずは小鳥がなぜ感電しないのか調べてみた。Googleで「鳥 電線 感電」のキーワードで検索してみると、膨大な数のサイトが見つかった。そのほとんどが個人サイトだったが、関西電気保安協会の記述が最も信頼できそうなのでそれを一部引用してみる。

 

小鳥は一本の電線の上に両足を揃えてとまっていますが、電線の抵抗はとても小さく、鳥の両足の間隔は狭いので、両足間の電圧は事実上0ボルトです。それで 小鳥の体内には電流が流れないので、感電しないのです。もし人間が地上から一気に飛び上がって一本の電線にぶら下がることができたら、人間でも同じように 感電はしません。しかし同時に二本の電線に触れたり、その時足が地上についていたりすると感電します。同じように大きな鳥が二本の電線をまたぐような恰好 でとまったらどうなるでしょうか。この場合は、二本の電線間には電圧差がありますから、鳥の体内に電流が流れます。市街地の電柱上の電線には6000ボル トの電圧がかかっていますから、あっという間に見事な焼き鳥のできあがりです。

http://www.ksdh.or.jp/anzen/soudan/kotori.html

 

電線にとまる小鳥

少年サンデーキュージョン根付ストラップ(プロゴルファー猿)

 

つまり、小鳥の両足の間隔は非常に狭いので、感電しないのである。しかし、改めて各務原市に出没したサルの写真を見てみると、明らかに2本の電線を手足でつかんでいるし、その間隔も広い。感電するはずである。だが、もう一度、関西電気保安協会のサイトを読んでみると、こんな一文があった。

 

最近の市街地の配電線には絶縁電線が使われています

 

つまり各務原市の電線には絶縁電線が使われていたのだ。絶縁電線とは電線の周りを電気を通さないゴムなどでコーディングしてあるもの。私たちが普段使っている電化製品のコードを太くしたようなものだ。各務原市のサルはたまたま絶縁電線の上を綱渡りしていたから、感電しなかったのである。もし、昔ながらのむき出しの電線だったら、あっという間に見事な焼き猿のできあがりである。

 

ちなみに電車の架線は構造上むき出しの電線が使われており、現在でも小鳥より大きいヘビが絡まって感電し、電車が遅れることが時々ある。その際には当然、あっという間に見事な焼き蛇のできあがりである。

 

 

近添真琴

 

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コメント (1)
  1. コメント by 匿名 2009 年 10 月 27 日 8:26 PM

    これは知らなかった。勉強になったw

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