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産経新聞twitterで「産経下野なう」とつぶやき、その後謝罪

 

産経新聞選挙twitter

 

産経新聞社会部・選挙班が衆議院総選挙期間限定で開設していたtwitterのアカウントで、つい本音を漏らし、その後謝罪するという出来事があった。

 

問題となった投稿は以下のふたつ。

 

産経新聞が初めて下野なう

http://twitter.com/SankeiShakaibu/status/3651457841 (ウェブ魚拓

 

でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ。

http://twitter.com/SankeiShakaibu/status/3651489549 (ウェブ魚拓

 

「なう」というのは「今、こんな状態」という意味をあらわすtwitter独特の用語である。このあまりにもぶっちゃけた投稿に「これは本当に産経新聞の公式アカウントなの?」「誰かが産経新聞を名乗ってるだけじゃない?」という疑問の声も上がったが、産経新聞記者の猪谷千香さんのブログ「ブンカ×ブログ」の中にアカウントが明記されており、産経新聞社会部・選挙班が作ったアカウントであることは間違いない。

 

産経新聞は保守であることを自認する新聞である。反対に朝日新聞などは革新の色が強い。だから報道機関としては公平な報道をしていたとしても、コラムや論説などでは自民党を応援している。これ自体には何にも問題はない。マスメディアには「真相報道」とともに「権力の監視」という役割りもある。これまでの自民党政権を朝日新聞等のマスメディアが監視し、その長期政権にあぐらをかいた慢心をマスメディアが伝えたからこそ、国民は自民党を選ばず、民主党が大勝利した。これからは産経新聞等のマスメディアが民主党政権を監視することになる。それゆえ「民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ。」という投稿は、いかにも批判を呼びそうな表現ではあるが、基本的に新聞社として問題はない。

 

むしろ問題なのは「産経新聞が初めて下野なう」という方である。下野したのは自民党で、産経新聞ではない。それなのに産経新聞が下野したと投稿したのは、産経新聞の記者が、「自分が国政を動かしている」と心の奥で無意識に感じていたからではないだろうか。国政を動かしているのは国会であり、マスメディアではない。しかし、今現在国会議員の発言と同じくらいかそれ以上に、マスメディアの国民に与える影響力は大きくなっている。つまり権力を監視するはずの機関が権力を持っている。そういう気持ちを持っているから、つい「産経新聞が下野」と口がすべってしまうのである。これでは長期政権に慢心していた自民党と同じで、いつか国民から愛想をつかされる。

 

このふたつの投稿について、産経新聞社会部・選挙班は同twitter内で、

下記の発言について、たくさんの厳しいご意見をいただきました。軽率な発言だったと反省しています。ご不快の念を抱かれた方には、お詫び申し上げます。

と謝罪した。

 

マスメディアが本来の役目を忘れて権力者意識を持ってしまっては、新聞を読む意味などなくなってしまうのではないだろうか。

 

 

近添真琴

 

 

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